採用マーケティングの手法として、No Companyが提案している「スタイルマッチ採用」。本記事では、そんな「スタイルマッチ」についてより理解を深めるべく、採用以外のシーンにおいてどのように活用されているか、具体的な事例を交えてご紹介します。
採用活動以外のシーンにおける「スタイルマッチ」「ファン獲得」の事例
- 身近な「スタイルマッチ」の事例
「スタイルマッチ」は、「その対象物に好意的で応援したい・関わりたいと思っている人=ファン」を増やす活動です。採用のシーンにおいては、短期的な採用目標達成のための候補者集めを行うだけではなく、中長期的な目線で自社に対して好意的で応援したいと感じてくれる「ファン」や「未来の候補者」を増やす活動と捉えることができます。
※スタイルマッチについての詳細はこちらの記事をお読みください。
採用以外のビジネスシーンにおいても、「ファン」を獲得するための活動が行われています。単に機能性や価格等の側面を伝えるだけではなく、その商品や対象物の裏に潜む「価値観」や「ストーリー」に目を向けることで、強いファンを獲得することが可能です。以下に企業や製品のストーリーに着目して発信を行うことで「ファン」を獲得した事例をご紹介します。
- ・「地球を救うためにビジネスを営む」ストーリーで惹きつける「Patagonia」
- ・熱烈なスバルファン「スバリスト」とエモーショナルにつながる「SUBARU」
- ・新しい「ふるさと」として愛着を持たせる「広島カープ」
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「地球を救うためにビジネスを営む」ストーリーで惹きつける「Patagonia」
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「Patagonia」は、アメリカの登山用品ブランドです。環境に配慮する製品を販売することで知られていますが、Patagoniaは「地球を救うためにビジネスを営む」という明確な企業理念を抱え、環境保護活動に取り組んでいます。
例えば、製品の製造過程において環境への負荷を最小限に抑える努力を惜しまず、リサイクル素材の使用や公正な労働条件の確保などに取り組んでいます。また、「Worn Wear」プログラムを通じて製品の修理や再利用を推奨し、消費者にも環境への配慮を促しています。
このような徹底した環境保護への取り組みと、それを支えるストーリーは、多くの消費者に深い共感を呼び起こしています。また、これらの取り組みを自社のメディアやSNSを通して積極的に発信しており、Patagoniaのファンは単なる製品の購入者にとどまらず、自らも環境保護活動に参加するアクティブなサポーターとなっています。 -
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熱烈なスバルファン「スバリスト」とエモーショナルにつながる「SUBARU」
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SUBARUは、自動車メーカーとしての高い技術力と信頼性だけでなく、独自のストーリーを持つブランドとして多くのファンを魅了しています。「スバリスト」と呼ばれる熱烈なSUBARUファンは、単なる車の購入者を超えて、SUBARUとの深い感情的なつながりを築いています。
SUBARUの前身は航空機メーカーであり、操る人がミスを起こしにくく、また万一ミスを起こした場合も想定し、徹底的に“人を中心にした”設計にこだわりを持っています。また、コストや生産性よりも崇高な設計思想を重視する自動車メーカーであり、現代では当たり前となっている多くの技術やシステムのパイオニアとして知られています。小規模なメーカーであるため、独自性を強化し続け、他社とは一線を画す存在となっています。このような企業の背景やこだわりが多くの人を惹きつけ、「スバリスト」を生み出しています。
スバリストたちは、SUBARU車を通じて得た体験や感動をSNSやコミュニティで積極的に共有したり、イベントに集うなど、SUBARUへの愛をコミュニティ間で共有しています。SUBARUのファンマーケティング戦略は、製品への期待を高めてくれるファンと、その期待に企業努力で応えることにより、消費者との強い絆を築くことに成功しています。 -
新しい「ふるさと」として愛着を持たせる「広島カープ」
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広島カープは、単なるプロ野球チームを超えて、広島市民やファンにとって新しい「ふるさと」として愛される存在となっています。その魅力の一つは、地域密着型の運営方針にあります。地元出身の選手を積極的に育成し、地域との絆を深めることで、ファンに強い愛着を持たせています。
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カープのファンとの関係性の秘訣は、ファンとのコミュニケーションにあります。カープが活動するマツダスタジアムは、ファンが選手と近い距離で触れ合える設計になっており、試合観戦が特別な体験となるよう工夫されています。また、 地域イベントや学校訪問など、選手が積極的に地元活動に参加したり、地元の企業とのコラボレーションを行うことで、ファンはカープを身近に感じることができます。
このような地域密着型の独立運営による特徴的な体験は、広島県外のファンも多く獲得しており、他の地域からも応援に来るような熱心なファンを獲得することができています。地元と共に成長し続けるカープの姿は、多くのファンに新しい「ふるさと」としての愛着を持たせています。
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まとめ
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「ストーリーを活用したファン作り」を採用に取り入れる
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以上、スタイルマッチを実践している事例を3選ご紹介しました。これらの事例に共通することは「共感を呼ぶ、具体的なストーリーが語られていること」です。これにより強固な関係性ができています。また、それらのストーリーをファンに伝え、ファンとの繋がりを保つための手段にも随所に工夫が施されています。
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このように、「企業や中にいる社員の持つストーリー」に焦点を当て、ファンに共感してもらえるようにストーリーを伝え、ファンと一緒に成長していくことが、まさに「スタイルマッチ」のありたい姿ではないでしょうか。採用においても、このような「ファン=自社への関心が高い候補者や未来の候補者」を獲得し、企業とファンとの関係性を築くことが重要です。
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No Companyが、貴社の「スタイルマッチ採用」をサポートします
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以上、採用以外のシーンにおける「スタイルマッチ」「ファン獲得」の事例をご紹介しました。
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No Companyは、企業がファンづくりを持続的に行い、採用課題の解決に向かうための「スタイルマッチ採用」支援を行っています。自社の価値観を伝える切り口の発見や開発、候補者との接点の構築など、活動を継続していけるようサポートします。サービス内容について詳しく知りたい方は、以下よりお問い合わせください。
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